葬儀でやるべき事で一番大変なのは予算策定と管理

現実的な話ですが、葬儀でやるべき事の中で一番大変で重要な作業は予算の策定です。結婚式の場合は出席者が確定しているため、欠席で減ることはあっても増えることはありません。挙式内容も突然アップグレードすることはないので、よほどのアクシデントでもない限りあらかじめ確定していた予算で収まります。しかし葬儀の場合は予算額をかなりオーバーして遺族が困ってしまうことがしばしばあります。これには二つの原因が考えられます。遺族側が葬儀社の説明を具体的に十分確認していない場合と、本番で想定以上に会葬者が多かった場合です。遺族側が本番を前にやるべき事は正確な情報管理です。

葬儀にまつわる費用は予測できる固定費と予測できない費用の2種類があります。祭壇や祭壇周り飾り、供物などの運搬や設営をはじめ、お棺や骨壺、車両手配、火葬費用などのいわゆる固定費はまず変動はないので問題はありません。まれに勘違いや思い込みでトラブルが生じることがあります。例えば葬儀が始まるまでご遺体を傷めないようにドライアイスを配置しますが、これを何個でも無料と勘違いしていると、有料で追加した場合に当然別料金として計上されます。遺体の修復を行うエンバーミングを遺体安置のサービスと思い込んで依頼すると相当な金額が追加されます。遺族側にしてみたら想定外の項目費用が積み重なってびっくりする金額になってしまうことがあります。こうした事態を回避するためにはどんぶり勘定をしないことです。どんな微細な項目も一つ一つ確認する事がトラブル回避の道です。もちろん業者側は丁寧な説明をするはずですが、動転している遺族は上の空で聞いていることもあります。きちんとリスト化して一つずつチェックすることは遺族側が固定費に関してやるべき事です。

一方で予測不能の項目もあります。その最たるものが飲食接待費です。これは精進落としという会葬者へのおもてなしの費用です。葬儀を終えた後、別室に案内してお酒や料理を提供し、あらためて故人を偲んでいただくのですが、これは事前に人数を確定しておくことができません。50人程度と想定していたら80人も来てくださったという場合には当然料理やビールがどんどん追加されます。喪主は会葬者の見送りで飲食の場にいないことも多いですので、葬儀社に一任するケースもあります。この場合上限をあらかじめ決めておかないと予算をオーバーしてしまいます。葬儀社によってはどれくらいの人数が来るかを予測するノウハウを持っていますので、事前に打診することも遺族側がやるべき事の一つです。このように費用は非常に難しい要素もはらんでいますので、遺族も工夫が必要です。最近ではインターネットで見積もりシミュレーションができますので身内にITに強い方がおられる場合は依頼することも一つの方法です。